「タントラは言う、セックスがとても深いのは、それが生命だからだ。

だが、あなたは間違った理由からタントラに興味をもつかもしれない。
間違った理由からタントラに興味をもってはいけない。

それなら、あなたがタントラは危険なものだと感じることはない。
それなら、タントラは生を変容するものになる……。 

こんな質問をされた。「タントラが追求するテーマはなんですか?」
その答えはあなただ! 

あなたがタントラが追求するテーマだ――今現在のあなたはなにか、あなたのなかに隠れている成長できるものはなにか、あなたとはなにか、なにでありうるのか。

たった今、あなたはセックスの単位だ。この単位(unit)が深く理解されないかぎり、あなたは精神(spirit)になれない。あなたは精神的な単位になれない。性的なものと精神的なものはひとつのエネルギーの両端だ。 

ヨーガは最後の目的からスタートする。タントラは最初から始める。そして最初から始めるほうがいい。いつであれ最初から始めるほうがいい。

というのも、最後の目的から始めるとしたら、あなたはわざわざ無用な苦しみをつくりだすからだ。あなたは最終的な到達地点ではない――理想的なものではない。

あなたは神に、理想にならねばならないが、今のあなたは動物にすぎない。そしてこの動物は神という理想のゆえに凶暴になる。それは狂ったようになり、おかしくなってしまう。 

タントラは言う、神のことは忘れなさい。

あなたが動物だとしたら、その動物をとことん理解しなさい。そのまさに理解のなかから、神が育っていくだろう。

そしてその理解を通じて神が育っていかないのなら、神のことなど忘れてしまいなさい。そんなものはなかったのだ。理想はあなたの可能性を引き出すことができない。現実的な知識しか役には立たない。

だから、あなたがタントラの追求するテーマだ、今のあなたとありうるあなた、あなたの現状とあなたの可能性――それらが中心的なテーマだ。 

ときに人びとは心配になる。タントラを理解したいのだが、神が話題に上らない、モクシャ、解脱が話題に上らない、ニルヴァーナが話題に上らない。

タントラはいったいどんな宗教なのか? 
タントラはあなたが嫌悪するような話題を取り上げる、話題にしたくないことを。
だれがセックスを話題にしたがるだろう? 

みんなそんなことはよくわかっていると思っている。子どもをつくることができるから、自分はわかっていると思っている……。 

だれもセックスについて話したがらないが、だれもがセックスの問題を抱えている。

だれも愛について話したがらないのは、自分はすでにとても愛情深いと、だれもが感じているからだ。ところが、自分の人生を見てみなさい! 

憎しみ以外のなにものでもない。

そしてあなたが愛と呼ぶものはどれも憎しみの休憩、小休止にすぎない。

身の周りを見てみなさい、自分が愛についてなにを知っているか気がつくだろう」

Osho,The Book of Secretsより一部抜粋