誰も死にたくない
前回の続き・・・
古えのタントラでは、こう言います。
「私たちは誰しも死にたくないのだ。
小さな蟻だろうと蚊だろうと、死にたくないのだ。
小さなコロナ・ウィルスであろうと、
最も進化した人間であろうと死にたくないのだ。
たったひとつ共通すること。
それは誰も死にたくないのだ。」
生きることへの欲望は激しく強く、ゆえに他人を殺すことも。どれほど愛していようと、自分が生き延びるために誰かを殺すことさえ私たちは厭わないーーと。
最大の矛盾
私たちはどれほど生きたいと欲しているのか。
その自分の欲望を目の当たりにする体験をしている人、あるいはその瞬間を自覚したことがある人は数多くありません。
死にたいと思ったり、死んでしまいたいと感じたことがある人もいるでしょう。しかしながら、古のタントラは「私たちは、生きるためならどんな犠牲を払っても構わない。それほどまでに生に対する執着がある。」といいます。
そして古(いにしえ)のタントラは、こう続けます。
「私たちは生きることへ欲望がありながらも、無意識のところでは自分はいつか死ぬということを知っている。
これこそが、私たちの内にある根幹の矛盾なのだ。」
「生きたい。でも、やがては死ぬ。いつか肉体が朽ち果てる日が来る。」と。
私たちの内側に在る大いなる矛盾。
死にたくない。生きたい。
でも、いつか死ぬ。
ここにワークしてきたのが、タントラという自己変容のシステムなのです。